忘羨の話がしたい

魔道祖師にハマりました

個人的、忘羨ソング一覧

歌詞に推しカプ当てはめるのが大好きなオタクです。

忘羨に落ちてから色々イメソン探し中です。なにかいい忘羨ソング知っていたら教えてください。

オタクが百の言葉並べて萌え語りするよりも、アーティストがラブソング作詞作曲してくれた方がよほど破壊力ある。

 

ツイッターで色々検索しつつ、これは忘羨・・・とブルブルしたのが以下の曲です。(個人の勝手な解釈なのであしからず.........)

 

・白目(King Gnu) この曲を攻めに当てはめるのがすき。

・ブルーベリーハニー(Wurts) 初っ端から完全に藍湛のことですねこれは

・春雷(米津玄師) Bメロの「揺れながら踊るその髪の黒が~」以降が完全に羨→忘っすね。

・アカシア(BUMPOFCHICKEN)

・花の唄(Aimer) 降り注ぐかなしみを振り払ってあげたい、貴方を傷つけるものすべて赦すことはできない、って究極の愛よな思う。

・Heartache(ワンオク)

・きらり(藤井風) サビ部分がやばい(語彙力)

 

ざっとこんな感じかな。たぶん忘羨界隈ではありきたりなラインナップなんだろうな、とは思う。

言うまでもなく、一番のイメソンは千夜想歌ですね(満場一致)

魔道祖師2巻 感想

『心が、恋しい人を呼ぶ。』

 

やーーーーーーいいすよねぇ...ホント。

魔道祖師の帯の短文がはちゃめちゃに好きです。4巻とかとくにすきです。

2巻は表紙の配色というか色味が素敵。内容わりとヘビーな巻ですが表紙はTHE!ブロマンス・・・!!!♥

 

で、魔道祖師2巻の感想です。
1巻の感想読んでくださった方がもしいらっしゃったらありがとうございます。
リアルでオタク話する機会が一切ない&ツイッターのTLでも魔道あんま流行ってない(⁉)(何故⁉)……のですみません、ブログくらいしかこの熱いパッションぶつけられないのでだらだら萌え語りさせていただきたい所存です・・・。(→これ書いた数日後ついに忘羨専用垢作りました。)

 萌え語りってどうしてこんなに楽しいんでしょう。わたしが楽しいだけのブログ乙...て感じですけど、いやいやブログって本来そういうもんなのでは?(開き直り)

 

🐰🐰

 

正直、1巻はふ〜んってテンションでさらっと読んで、2巻に入ったあたりから魔道祖師沼に急加速して転がり落ち猛スピードで読み進めたので、正直なところ初読時は細かい部分よく把握していませんでした(馬鹿)
とにかく2~3巻は辛い地獄に耐え切れずそこから抜け出したくて、仕事の合間も読んで読んで読みまくってた1月初旬です。仕事初めの忙しい時期になにやってだって感じですが。この一ヶ月魔道がアツかった!!!

 

以下、2巻読み返しながら、付箋貼ったところ中心に感想書き殴ります。

 

p11 「先輩は、本当に含光君と似ていますね」

 魏無羨か含光君のどちらかがいてくれれば、何も心配しなくていいと思える、という思追。その理由は......言うまでもないですよね〜ほんと泣いちゃう。思追はいい子だな。

 最近アニメの方を少しずつ履修し始めているのですが、思追が思ったより青年で驚きました。もっとショタだと思ってた。美青年ですね。あと景儀のビジュアルが好み。p20で藍忘機が戦ってる姿見ながら"うちの含光君自慢"する景儀とかはちゃめちゃ可愛い。みんな藍湛だいすきじゃん。

 

 

p22 戦闘力チートな含光君

 猛烈な戦闘中に、「ここは任せた!」って言われて「ベン!」って琴の音で返事する藍湛、意外とお茶目な人!?って思った。なんか余裕そうだし。
「あいつが捜しに来るのを待つか、俺があいつを捜しにいけばいいんだ。」
 現在軸の二人はほんっっっとにこういう揺るぎない信頼と絶対離れない!一緒にいる!っている安心感がある。あと思追たちに対して「お前らの含光君」って言い方を魏無羨は何度もしているけど、その言い方がなんかすき。「お前らの」から「俺の」に変わるのはいつかな〜って思いながら読んでいました。

 

p26 思追が問霊して頑張る場面💪

 含光君がいない(まだ戦ってる)代わりに思追ちゃんが頑張るんですよね~。が、しかし、少し力及ばず......みたいな。「まだ問霊しますか?」って尋ねた思追に対して、「その必要はない。俺たちが彼女が望んでる質問ができるかわからないし、それに彼女の答えもおそらくかなり複雑で理解が難しいものだと思う」って言う魏先輩、優しさと頭の良さが出てる。優しいというか、物言いが本当にスマートというか。思追は真面目で聡い子なので、魏先輩が「お前の手には余る」って言い方をしないでくれたのだと理解している。いい先輩後輩関係ですよね~。というか親子......。自分の力不足痛感してるときに、こういう言い回ししてくれる上司いたら最高に惚れる。

 

28ページ以降の共情エピソードはもう正直なにも言うことないですハイ。。。魔道祖師を読み始めて最初にメンタルやられたのがここです。つっら……。共情、けっこうボリュームある&内容重すぎるので、共情が終わったときに、で、あれ?いま魏無羨たちなにしたんだっけ??って5W1Hがわかんなくなりましたね(魔道祖師、現在軸に挟み込まれる過去の回顧シーンが長いのでけっこつ迷子になる。個人的にあるあるです。)

 アニメや陳情令を少しだけ見始めて驚いたのですが、過去と現在を交互にするのではなく過去は過去で一気に!って感じの流れなんですね。個人的に、現在軸でなんとか呼吸できてるので一気に地獄の過去編されるとなかなかキツい。

 

 

p98 長い長い共情中、なんと藍忘機と薛洋はずっと外で白熱の攻防を繰り広げていたらしいです。体力おばけじゃん。二人ともおつかれ......。

 藍忘機の作中での強さの位置づけがよくわかってなかったのですが、薛洋との戦いっぷりをみるに、彼は別格でかーなり強いことがわかりますね。2巻後半の、玄武🐢との戦いでもそうですけど、足を最初から負傷してるとか、濃霧で視界が悪いとか、門弟たち守りつつ戦わないといけない、とかとか。藍忘機にはなにかしらハンディを何重にも負わせておかないと戦闘シーンが成立しないの、ちょっと面白いです。いやー、強い攻め最高。しかも片腕兄さんの右腕までゲットして魏無羨のもとに戻ってきますしね。できる攻めだな~。

 

p112~113 ここは絶対言いたいんですけど、義城の後、宿で食事することになったときに、2階についてくる少年組を含みのある目で見る(睨む)含光君が最高すぎやしませんか?すぐに意図を汲んで「上座と下座は分けましょう」って提案する思追ちゃんほんとイイ子です。

 この直後の魏無羨と含光君のやり取りもいいんですよね。含光君、一つ助言を聞いてくれ」といつになく魏無羨が改まった態度で、義城の後始末を藍家が一手に引き受けるようなことはするなよと助言しますよね。ここが好きなんです。魏無羨の含光君(というか姑蘇藍家)への理解と、また彼の世の中を視る目のクールさがよい。含光君の性格上、姑蘇藍家の性質上、いくら厄介でもいくら管轄外でも、割に合わなくても「やりかねない」。それを理解し、純粋に心配している魏無羨。藍家のために、藍家だけで引き受けるべきでないと主張する。いや、良妻なり・・・

 超クールでシビアで合理的思考をするんですよね、魏無羨。少年組がそれぞれどこの世家の者か確認して分担させろ、きっちり協力してもらえ、藍家がすべて引き受けたところで世の中は狡猾な奴らばかりなんだから藍家の雅正な精神の境地なんか一ミリも理解しないどころか、今後も利用されて責任押し付けられるぞ。世の中そんなもんだぞ。と、真面目な顔で説く。含光君のことめっちゃ思ってる魏無羨にニコニコしちゃうな。甘ったるい空気ではなく、なんか、こう、男同士仙門の仲間として”友”としての魏無羨と藍忘機って感じで、キリっとした空気感が良きです。(甘々のベッタベタの無論すきです)

 

 このペースで感想書いてたらいつまで経っても最後までいけないですね。数ページ進むごとにどこかしら語りたい萌ポイントがあるので感想全然進まんです。感想書くのそれなりに疲れる作業なんだけどそれでも喋りたい......。読後の感動とか満足感みたいなふわっとした感覚はどうしても時間とともに消えゆくので、せめて言葉にして残したい.......ので、お付き合い頂けると大変嬉しい(読んでる人いるのか?って感じですが)

 

 p123は思追の別称「藍願(ランユエン)」って名前が出てきたので。

 これきっと含光君が名づけたんですよねたぶん。語感に阿苑だったときの名残もあるし、「願」て字もなんか泣けるし「思追」という名前も綺麗で美しい。藍湛、お前って奴はネーミングセンスも完璧なんだな、さすが藍湛だなって心の中の魏嬰が言ってる。

 

 

本編戻り......

宿での食事中、夷陵老祖のことを巡って言い争いする金凌と思追。この時、思追は無意識だけどきっと魏嬰への「情」みたいなのもきっとあったんだろうな、と思う。「夷陵老祖を弁護するつもりはない」とは言ってるけど。藍湛に似て正義感強そうだからたしかにそうなんだろうけど。記憶の奥底に、魏嬰の姿に対する情や慕う気持ちがあったと、勝手に思ってるしそうであってほしい。

≪一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで≫
↑急に千と千尋のハクの台詞出してきて申し訳ないんですけど、この言葉が胸中リフレインします。この一節、思追に当て嵌めるとめっちゃ切なくてめっちゃ温かいですよね。(話が逸れまくりますが、千と千尋のハクからはただならぬ「姑蘇藍家の人」感がします。雲深不知処にいそう、ハク)

 

 宿での酔っ払ランジャンの珍行動はもう感想としては触れませんけど、そんな藍湛に自分からキスしちゃう魏無羨はこの時点で相当恋しちゃってるんですかね。
 散々に藍湛で遊んだあと、「あまりにもあいつを尊重していない行動だった……」って後悔と自己嫌悪に沈む魏嬰。行動はぶっとんでるくせに思考は至極真っ当だから可笑しい。明朗快活に見えて、自分のことになると葛藤や矛盾の多い人なんだろうな。

 

p150 藍家の抹額の意味を知った魏無羨。

 ここの回想(清談会での弓比べで魏無羨が藍忘機の抹額取っちゃうやつ)でp154、藍家のみんなが寄ってきて慰められてる藍忘機と、一人その意味わかってなくて「??」ってなってる魏無羨と、冷たい目してる江澄。この場面の微妙~な空気感ツボ。とくに、藍忘機の肩に手回してフォローする曦臣兄とか厳しい顔で魏無羨のこと見る藍家の門弟たちが最高です。この絶妙な距離感と気まずさよ・・・。藍家の人たちが駆け寄って藍湛を励ましてるの可愛い。藍湛って愛想がないけど年上にも年下にも身内にかなり慕われてますよね。年少の頃から慕われたんだなんだな〜かわいーー。なんだかんだ、今も昔も姑蘇藍家の面々が含光君のこと大好きなのがわかってほっとする。

 

p167 金光瑤がどのような人物かってことが書かれているわけですけど、アニメで誰が演じているかをつい最近知って吹きました。笑いました。え、もうそれ、究極のネタバレじゃん???大丈夫?その声はもう、黒幕ですっていってるようなもんですよね(笑)

 

p171 仲睦まじい金光瑤と秦愫の様子を見て「この二人の仲の良さは本物のようだ」(いい夫婦だな~)と実感している魏無羨さん。こういったこと(夫婦、男女に関すること)に対する魏無羨の”疎さ””みたいなものが出てて非常に良いですよね。いやだって、いくら周りの目を欺こうとも、魏無羨みたいな鋭い奴だけはすぐに本質見抜きそうじゃないですか。持ち前の嗅覚で違和感持ったり。それがコロッと(いい夫婦だな~優しさと愛に満ちてるな〜~☺️)って騙されちゃってるから。

 

p177前後の、金凌と魏無羨の会話もまた良きです。

 喧嘩で負けたくないならお前も助っと呼べばいいじゃんって言おうとして、そういえばこいつ(金凌)はいつも一人ぼっちでいるよな、もしかして友達いないんじゃ・・・?という考えに至り口を噤む魏無羨。こういうときは人の心に土足で踏み込んだりしない優しい魏無羨が好きです。人の心を傷つけることになるときは、いつもの魏無羨の破天荒ぶりは鳴りを潜めるし、自分の振る舞いをいつも絶妙に使い分けてる。その匙加減が天才だから人たらしなんだろうな。

 

『いいか、この先お前が大人になったら、殴りたいと思う奴はもっと増えるけど、それでもなんとかしてそいつらと上手く付き合わなきゃいけなくなる。(中略)・・・後先考えない大喧嘩の一つや二つでもやっておかなきゃ、お前の人生は不完全になるぞ』

 ぎ、ぎむせん先輩~~~。いいこと言うな・・・。

  と思ったその直後の魏無羨の断袖トークがノリノリすぎる。

 金光瑤から含光君に乗り換える、そもそも金光瑤は俺の好みではなく、俺は自分の心をよく分かってなかった(やけに説得力あるんすよね...)。含光君に出会って本当の恋を知った、含光君以外誰もいらない........と断袖語りに年頃の金凌くんドン引き・・・。含光君にも聞こえてたらしいから始末におえない。

 

p181 「江澄はそもそも子供を教育できるような奴じゃないし」

 立派に育ってますけどね、金凌。それはそれとして、
 藍湛のもとで思追が育って、江澄のもとで金凌が育ったのは、もう納得しかない。この親にしてこの子アリ......て言葉を実地でいく人たち。江澄が四苦八苦しながら幼い金凌を育ててるのはわりと容易に想像つくんですけど、藍湛が小さい子の世話焼いてる姿があまりイメージ湧かないのでそこもっと詳しく知りたい...。淡々と琴の指導とか字とか教えて、真面目な思追は必死に学んでたのかな。和むなぁ。

 

 

 p207 聶明玦が藍忘機のことを称賛すると嬉しくなっちゃう魏無羨

 (赤鋒尊、見る目あるじゃないか)
藍湛のこと褒められて嬉しいとか、完全に恋。

 

p208に魏無羨と藍忘機がギスギスしてた頃の様子がちょろっと書かれてるけど、「人生調子いいときに周りに群がってくる人たちじゃなくて、どん底の時にそばに居てくれる人を信じなさい、大事にしなさい」って言葉が忘羨まじのまじでそれな!!つて感じです。魏無羨の場合、調子いいとき、というよりも邪道に手を染めるしか選択がなくて、それゆえに力を手にしたことが切ないんですけどね...。

 

p211 聶明玦・曦臣・孟瑤が仲良く談笑してる様子をみて、自分も加わりたくてうずうずしてる魏無羨がかわいい。

 沢蕪君は雑談好きなのに、どうして藍湛はあんなに口下手なんだろうって思いつつ彼の口下手を愛おしく思う(無自覚)魏無羨。この時期の魏嬰はどこで何してても藍湛のこと考えてる。

 この3人(聶明玦・曦臣・孟瑤)の歯車が狂っていく様は本当地獄ですよね......。人間関係のどうにもならなさが滲み出ている。個人的に沢蕪君が大好きなので、沢蕪君が純真であればあるほど悲惨なことになってて辛い。

 

p234 (藍湛!会いたかったよ!)

 聶明玦の視点から藍家双璧を視る魏無羨、というこの上ない萌えシチュエーション。

 他人の視点で魏無羨の主観入りで描写される藍家兄弟の神々しい美しさよ...。しかも聞こえないってわかってるのに藍湛に会えて嬉しくなって思いきり叫んじゃうのたまらん。萌......。

 あと他人の目線でかつての自分の姿と向き合うことになる魏無羨。若い頃のイキってる自分と向き合うって...これはかなり拷問ですわね。羞恥に耐えられない。過去の自分の言動思い返すだけで後悔と羞恥で死にそうになることがあるのに、実際に他人の目線から向かい合う。殴り飛ばしてぇ!!!って魏無羨が思うのもわかる。が、傲慢に世の中見下してる若かりし魏嬰も超萌えます。。。しかも、沢蕪君の隣にいる藍忘機のことチラッチラみて意識してる魏無羨!!!もうここは果てしない萌えです。いかにも偉そうな態度しつつも、藍忘機に声かける機会伺ってソワソワしてる魏無羨めっっっかわだし、せっかく声かけようとしたのに江澄が間に入って(タイミング最悪)、魏嬰も魏嬰で江澄とまた生意気なこと言って仲良ししちゃってるの!ほんと!駄目だなっっっ!!!!!ほんとだめ!!!
 藍忘機も曦臣兄に「魏無羨くん行っちゃうよー?話してきなよー?」て言われてる始末。もうこの時代の二人はすれ違いまくってて意思疎通下手すぎで、じれったすぎる。もどかしすぎる。お互いはちゃめちゃ意識してるのに、その他のしがらみや複雑な人間関係のせいでなかなか交わらない。そしてそのまま死んでしまう.........。魏嬰が二度目の生を得られてホントよかったな。そうじゃないと悲劇すぎる救いがなさすぎる。莫玄羽ありがとう...。

 

 

p268 身バレする魏無羨。

 ここの魏無羨かなり追い詰められてて貴重です。頭フル回転させるけど、反論が浮かばない。万事休す!!!!そんなとき前に立ち塞がって避塵で守ってくれる藍湛はそりゃ惚れちゃいますね。っは~~~最高。

 

p272 これまでのすべてのあれこれ、ぜんぶぜんぶここのシーンのための前座なんじゃないか(たぶんそう)って思うほど、藍忘機と魏無羨の逃亡は美しく切なく素晴らしいですね。しかもこの状況、魏無羨は覚えてないけど2回目っていうね。前世も、そして今世も、すべてを捨てても魏無羨を背負って戦う藍湛。
 あゝ、BLを読んでいる.......。圧倒邸なBLだ。散々BL要素薄い言われてますけど全然余裕でBLじゃんね。典型的な、古典的な、これぞブロマンス・・・。

 

 

p275から11章また過去編。

 

p293 藍湛にちょっかい出すなって口煩くいう江澄に対し、

「第一に、これは余計な事じゃない。第二に、こういうことは必ず誰かが首を突っ込まなきゃならないんだ」

 いい奴ですよね・・・(語彙力)
 仕事でもそうですけど、誰かが首を突っ込まなきゃいけないことって必ずあって、往々にしてそれは面倒で厄介で。みんな誰が首突っ込むのか遠巻きにみてる、期待しながら避けながら。そこを飛び越えてく魏無羨の人間性、典型的なヒーローですけど、やっぱいいな。いいものはいい。

 

p327「父上はもうじきいなくなる。兄上は失踪した」
 なんかこの「もうじきいなくなる」っていう言い方が切ないね。やけに大人びた言い方っていうか。もう死がすぐそこで、父がいなくなるという事実だけを捉えてる感じが。感情を置いてけぼりにした話し方や言葉選びは、彼のこれまでの生き方そのものだな。

 VS🐢は、魏無羨も藍忘機もボロボロですけど、物語的に藍忘機を窮地に立たせようとするならば、最初から片足負傷中、実家燃えた、父危篤に兄疾走…と相当なハンディ負わせてから尚且つ400年生きてる化け物と遭遇させなきゃいけない。この藍湛のチートっぷり。可哀想なくらい強いからこそ、身も心もボロボロになってるのが、まさに藍湛の生き様だな~~。

 あともっとショタ時代イメージしてたらアニメだとここの過去話けっこうふつうに青年だったからびっくりした。ショタ忘羨で脳内再生してた。

 傷の手当てしたあとの洞窟生活3日ほど、魏嬰はずっと藍湛の周り寄り付かず、藍湛が平静を取り戻したあと何事もなかったかのように戻ってくる。魏嬰なりの気遣いかもしれないけど、ちょっと不器用ですよね。ふだん器用に立ち回ってるくせに、ここぞというときに・・・。はあぁぁぁぁ。藍湛が見せた激しい感情の起伏は、何も見ず何も聞かなかったことにしてしまった。優しさといえば優しさだけどなぁ。うーん。彼らが、すれ違ったまま交われなかったのは、藍湛が突っぱねてただけが原因ではなく両者ともに未熟だったんだなぁと思わざるを得ない。

 

p342「だいたいさ、皆、口先では嫌いだって言いながら、心の中では俺のことが好きなもんなのに、なんでお前だけはいつもいい顔をしてくれないんだ?」

 そこまでわかってて、なんで君は藍湛のことだけわからないんだ?ってのが率直な感想。みんなの心の中を的確に分かってるのに藍湛のことだけはわかんないんだね。

 

p344は魔道祖師の作中屈指の名場面だなぁん。即興でラブソング作れる藍湛の才能のマルチっぷりに感嘆(👏) アニメでメロディ聴くと、こういう旋律だったんだなぁてよりじーんとする。

 

p349 玄武🐢を倒したこと、お互いの手柄にして別々の場所で話してる藍忘機と魏無羨、大変微笑ましい。すれ違ってばかりだけど、お互いへの尊重だけはいつも確かにある忘羨。対象的なのは江澄ですよね~。話を聞いて、嫉妬している。俺がその場にいたら手柄取れたのにって。大怪我してやっと戻ってきた魏無羨を目の前に嫉妬に燃えるってなかなかだと思う。彼の内面はかなり複雑で拗れ切っているけれどもそこが人間らしい。そういう江澄の濁った感情をすぐに察知する魏無羨。笑い飛ばしてあげようしてまた藍湛の話するけどかえって江澄をさらに怒らせる・・・江澄は藍忘機への責任転嫁、憎しみ倍増…みたいな負の連鎖。4巻読んでて思ったけど、江澄という人間は、魏嬰に対しては心の底から憎むことはできないので、その分魏嬰を掻っ攫ってく藍忘機に憎しみをぶつけてる気がする。
 人間関係がこじれに拗れて収拾つかなくなり崩壊していく様子はどうしても人の手の及ばない運命の流れみたいのを感じます。フィクションにもいても、リアル社会においても。どうにもならんことばかりだけど、忘羨には愛を貫いてほしいし、貫いたからこそ、4巻のくそ馬鹿ラブコメなんだろうなぁ。

 

で、2感のラストはついに来るとこまで来てしまったな・・・感。こっから地獄地獄地獄~~~~~なんですよね。辛いけど、3巻合間合間になんか萌える部分もたしかにあるので、また感想書きたいでっす。

 それと、2巻の魏無羨はわりと己の姿を鑑みて「恥ずかしい!」と感じてる個所がいくつかあったので、「恥知らず魏嬰」が二度目の人生で恥を覚えていくのが楽しい。

 

最後に、個人的に藍湛の好きなところなんですが、江澄がそうであるように、抱えきれないクソデカ感情が憎しみへと変容することは多々あるパターンかと思うのですが、それこそ人間の”サガ”というか。それとは対照的に、藍湛の魏無羨への人一倍でかいクソデカ感情は十何年もの間、決して憎しみにはならないんですよね。一ミリも。いくら掻き乱されても、いくら悲しみの底に沈んでも、いくら魏無羨に拒絶されても、魏無羨が覚えてなくても、ずっとずっと真っすぐな愛を注ぎ続ける。そこに見返りは求めてない。
 大切な人や物を喪ったとき、忘れようとする、考えないようにする、っていうのも一手だと思うけど、藍湛は忘れるどころか魏嬰を16年間探し続けるわけじゃないですか。それは自分の心の傷と向き合い続けることでもあるから。そんな藍湛の”強さ”が好きだし、人間離れした魅力を感じる。だからこそ彼が独占欲や嫉妬心出すとすっごい萌えるんですよね。魏無羨も藍湛の人間らしい部分に触れたくて仕方ないんだと思う、今も昔も。

 

忘羨は切なさはあっても仄暗さはあまりない(魏嬰と江澄の関係のほうがちょっとドロドロした感情の縺れはあるかな)

色々あって最終的にラブコメ馬鹿ップルに落ち着くのが嬉しいし面白いしホントありがとう魔道祖師。

 

p.s.陳情令とアニメを頑張って追いかけてるのですが、いかんせんドラマとかアニメ一話ずつ観ていくのが苦手な根気のないオタクでして、スローペースで履修してます。

 

魔道祖師 1巻感想

 

魔道祖師が沼すぎました。やばいです。

やばすぎて何から話せばいいのかわからないのですが、感想言いたいです。長文になる予感しかしない。

 

🐰🐰

 

当方、いまさら魔道のやばさを知ったオタクです。

2週間くらい前に読み始めまして、衝撃食らいました泡吹きました。紫雷で打たれたみたいに魂抜かれたままです(放心)

仕事してるときも遊んでるときもご飯食べてるときも寝てるときも、
「忘羨…忘羨……...。忘羨……….」
心が戻ってこない、助けてください困ってる。

 ちょっと自語りしちゃうんですが、魔道祖師のこと知ったのは去年たまたまTwitterのタイムラインに藍忘機と魏無羨が流れてきたときです。

なんだこの美しすぎるビジュアルのカプは???!!!」

と目を奪われ……。

 その後、去年の秋ごろかな。今度は例の風呂桶忘羨がTLに流れてきた。いよいよヤバイ….........。なんでこの人お風呂入ってんの?!なんで隣の白い美人(白い美人(笑))真顔で仕事(?)してんの???なんでこんなにスケベなの??!と俄然興味惹かれ、年が明けてからやっと読み始めました。そもそも商業BL自体初めてで、え、こんなすげぇの?!て驚愕でした色んな意味で。いつもいつも公式解釈の不一致に苦しんできた私にとっては公式夫婦って幸せ過ぎる世界ですね。

 ちなみにビジュアルだけ見ていたときは、どっちが受けでどっちが攻めなのかわかりませんでした。どちらも美人なので。
 なにか読んだら絶対感想書くマンなのですが、魔道祖師4巻初読後は熱いものこみ上げ過ぎて「感想なんて絶対書けねぇ!」状態だった。
 言葉にできない……。 
 

 

 話が脱線し過ぎましたが、それでいま原作3周目を読んでいて、やっと落ち着いて言葉にできそうなのでここに感想叫びますぞよ・・・。長くなりすぎるのでとりあえず1巻のみです。

 

ちなみに以下のこれらは、1巻を開いて読み始めたときのツイートです。

『まど~、なかなかお二人さん会話してくれなくてすれ違ってって風呂桶入るまでにあと485969段階くらい踏まなきゃいけないステップありそう・・・』

→とにかく風呂桶のこと気になってた。ウケる。あと、また召喚ものかぁ~。どんだけ召喚モノ流行ってんだよ~ってちょっとげんなりしたけど全然違った。召喚されたの魏嬰だけだった。

 

1巻最初は忘羨があまり忘羨じゃなかったからもどかしかった。

ピクシブで忘羨がハグとかしてて急に距離近すぎで照れ照れしちゃった』

→公式、ハグどころではなかったですね。んな生易しいもんじゃなかった。ああいうシーンあると思ってなかったから衝撃だった。

 

これは3巻で地獄の真っただ中だったとき。

『二人がイチャイチャする日来ます?風呂桶は空目でしたかね・・・。はァァ先が気になる』

→来ます。イチャイチャ来る。4巻がヤバイっていうネタバレすら知らなかったので、悶々としながら読んでた。

 あれもこれも馬鹿みたいなことほざいてますね~、自分。こいつ何言ってんの?わかっててわざと言ってんのか?って感じでとんだ茶番ですね。でも本気でこう思ってた。3巻まで恋愛要素控えめだしね......。こう思うのも致し方なし……。

だからこそ4巻はひっくり返った。いや、この緩急さに死にそうです(ありがとう)

 

とにかく1巻の忘と羨はなんだか今後どちゃくそスケベセ.....するカプには到底見えないです。静寂と悲哀に満ちたカプだと思ってた。

 

🐰🐰🐰

 

なかなか本題に入れない・・・。言いたいことありすぎて。
ここまで読んでくれてる人いるんかな、しらんけど。
じゃ、本に付箋貼りまくったので最初から辿っていきます!以下は、好きな場面の羅列になります。
早く番外編の感想書くとこまでたどりつきたい!!!

 

 

p32 魏無羨が藍思追と出会う。

 いい子で聡明で上品な少年(思追)を見て心の中で称賛する魏無羨。

『いったい誰がこんなに優秀な若者を育て上げたのだろう』

 

思追が忘羨にとって重要すぎる人物だとは最初思いもしませんでしたね。こういうちょっとした伏線いっぱいで魔道は楽しいし泣ける。

 

 

p51 やっと含光君の登場

このときの二人の再会がいかに奇跡と感動に溢れたものなのか、初読時は知る由もありませんでした。ふ~ん、やっと攻めと受けが出会ったな~ん、てさらっと読んでいたけど2周目読むと感極まる。

 

p70 『出た!万年喪主』

やっと見つけた愛しの魏嬰くんが藍忘機の顔見てその第一声「でた!万年喪主」とかふつうにヒドイ。魏嬰ヒドイ(笑)

「避塵」は藍湛を象徴するような青く冷たく美しく洗礼された剣で、それでいてとても力強い剣なわけですけど、

「塵(俗世)」を「避ける(断つ)」

………いや、番外編でめちゃくちゃ俗世めいたことに使ってますやん......。

 

話を戻して・・・

 江澄と藍忘機がここで対峙するわけですけど、江澄はほんっっっといいキャラいい味出してますよね~。彼を語らずして魔道は語れず。最初は完全に悪者だと思ってた。
 1巻の登場時から4巻の最後までず~っと藍忘機に対してめちゃくちゃ礼儀に欠ける言動なんですよね。嫌なやつ~なんですけど、読み進めていくうちに江澄が魅力的になってくるから不思議。魔道祖師のキャラクターの中で、もっとも人間らしい(?)気がする。だからこそ、仙門の修士としては少し未熟なんだろうな。

 正直、魏嬰への「執着」の強さでいえば、江澄と藍湛どっちが強いんだろって思うくらいこの人の魏嬰への執着心は物凄い。魏嬰を手元に置いておきたいっていう濃い執着の裏側には「魏嬰は俺の兄弟、俺のもの」っていう私情。そして、魏嬰の力がないと自分一人で江家を背負うのは不安っていうのもあるんだろうな。劣等感とか自分への自信のなさ(態度とは裏腹ですが...)から魏嬰に依存してるところがあるから、本編終了後は動乱が落ち着いて、宗主としての自分の人生を歩むうちにドロドロしたものが溶けて周囲ともっといい関係が築けると思う。時間が解決してくれる部分もありそう。
 いずれにせよ藍忘機が向ける魏嬰への愛とはまったく形も表し方もベクトルも全然違いますね。どっちも愛だし、どっちも切ない。くそデカ感情は同じでも、藍忘機が江澄みたく魏嬰に対して愛憎を拗らせなかったのは、劣等感を感じる環境に置かれることなく真っすぐ生きてきたからかな、と思う。藍家の頂点に当然に君臨してた兄弟の片割れだからこそ憎しみとか魏嬰の素質への嫉妬とかなく献身的な愛を注げるのかなと思う。(閉じ込めたいとか言ってるので別の意味で拗らせてますけど...)

 3巻だったかな。金鱗台で藍湛が「魏無羨は江澄を軽んじるようなことは言ってない」って言い切る場面があったと思うんだけど、決して江澄にいい感情は持っていないだろうに、そうやって言える藍湛は本当に清廉潔白ですね。魏無羨への愛は重いし独占欲はあるけれど、恋愛感情に付随する利己的な要素がない。清く正しい。人間としては少し不自然なくらいだけど、そもそも藍湛は藍家の次男として生まれた時から修士(仙師?)として英才教育受けて素質もあって特殊な育ちの人なので然もありなん…って感じですかね。修行僧っていう言葉が本当に言い得て妙。

 あと雲夢はわりと自由な感じでみんなでヤンチャしていつも江澄と魏嬰が喧嘩して殴り合って、屋台のご飯食べてフラフラして代表で魏嬰がいつも鞭打ちされる。みたいな感じで騒がしく元気に馬鹿やってて可愛い。一方で、藍忘機の実家は超超厳格で浮世離れしてる双璧兄弟。本当は魏嬰と一緒に遊びたい藍忘機もかわいい。そんな弟のことニコニコしながら見守ってる曦臣兄も最高。「蓮蓬」のお話で、離れてるのにお互いのこと考えてばかりな忘羨ホントかわいい。遊びにいけばいいじゃん!!!!!!!てなる。魏嬰、師姉に「ねぇねぇ藍忘機って知ってる??」って聞いて「知ってるわよ、とってもかっこいい男の子なんでしょ?☺」って返されて、「俺よりほんの少しね〜」って言ってるのかわいすぎません?気になりすぎでしょ。

 

 

 

p101下段 生前の魏無羨は美男子だったらしい。
人生1周目美男子として生まれ、2周目もまた美男子。どんだけだよ。
世家公子の風格容貌格付けってなんすかね。そんな楽しい格付けあるんかい。
1位と2位を藍家の兄弟が独占しちゃってるの最高です、最高(拍手👏)

 魏無羨について「豊神俊朗」「軽佻浮薄(女の子大好き)」とか書かれてるから勘違いしちゃってたけど、生前の魏無羨が童貞処女らしいことが後々判明してびっくりした。いや、ここはまじでびっくりした。藍湛も絶対今年一番のびっくり情報だったと思う。
 でもそこ[は重要ポイントだからはっきり明示してくれた公式ありがとう。それはそれとして、夷陵老祖時代の闇落ち妖艶スケベ老祖サマがあの見た目で童子とかおかしい。なにあのスケベ感。

 下品な感想ばかりになってしまいましたね。ごめんあそばせ…...。

 

🐰🐰

 

仕切り直して…

p104 『含光君みたいな男が好きだ』

 これ聞いたときの藍湛どんな気持ちだったんだろう。かなり複雑?嬉しい?のか…?魏嬰、ほんと罪な奴。

 この発言の前の江澄に対して「あんたのその情熱はありがたいんだけど(中略)男だったら誰でもいいってわけじゃないから…...云々かんぬん」
→断袖キャラを演じて断袖トークする魏嬰オモロイ。ノリノリじゃん。

 

で、めっちゃ好きなセリフなんですけど

『この人は私が藍家につれて帰る』

初めて読んだ時からここの台詞が好き...というか、とても印象的で。今後の2~3巻、そして4巻のことを踏まえるとほんと~~に、大事な台詞ですよね(嗚咽)

 

p109 曦臣兄『そんなに嬉しそうにして。大事にもてなしなさい』

 お兄さん好きだぁぁぁあ!

 

p105の4章、雲深不知処に行ってからはもう完全にBL展開ですよね。

p116の藍湛の胸の烙印についてですけど、4巻で戒鞭の痕の理由が明らかになったとき、烙印もなんか事件あるんかな~~なんだろ~~って思ってました。
そしたら酒飲んで錯乱した末の行動だったっていうこのオチ!さすが藍湛、最高。
曦臣兄、心配だったろうな。
啓仁先生、絶望だったろうな・・・・・・。

 

 

p118 「前世に置いて、藍忘機との間に、何か心に深く刻まれるような出来事はなかったはずだ」

 えっっっ、これ本気で言ってんのかな?めっちゃ色々ありましたやん。2~3巻のあれこれはなんだったの~。死にかけながら二人で400年生き続けた亀妖怪🐢倒したこととか、忘れてない?大丈夫?含光君の初恋奪っといて何もなかったとか、含光君泣いちゃうんじゃないかな。魏嬰はヒドイ(2回目)

 

⭐こっから座学時代。

p123 『俺が見たのは、かなり色男だったぞ』

魏嬰少年、藍湛を初めてみたときの第一印象、
「かなりの色男」

 魏嬰がいつから藍湛のこと好きだったのかははっきり書かれてない(たぶん)けど、やっぱり一目惚れ説がいいです。無意識一目惚れ。
 魏嬰の眼から見て藍湛が「綺麗、美人、玉のように美しい』等々……。今も昔も、びっくり仰天するくらいに藍湛が美しい。彼の美貌を褒め讃える描写が魔道祖師の分厚い本の中で、3ぺージに1回は出てくるから(ちょっと盛る)楽しい。 
 そうじゃないと、コミュ障彼氏づらストーカー男になってしまうかもしれないから世の中って理不尽な気がするけど美は正義だから仕方ない。江澄がp123で「藍家には不細工いねーな、藍家って顔採用なんじゃねーの?」的なこと言ってたあれ、好き。顔採用藍家バンザイ未来永劫栄えてくれ。

 てか素朴な疑問なんですけど、藍家、あんなにガチガチに家規で縛って禁欲的で、子孫繁栄のほうは大丈夫なんかな。けっこう大事な問題のように思うが。
 あと藍湛はよくコミュ障彼氏ヅラ勘違い男みたいに言われてるけど(言われてない)、決してコミュ障ではない気がする(彼氏ヅラは否定しない)。うん、コミュ障とはちょっと違う。掴みどころがないけど。会話の切り返しも早いし、空気も読める、なんなら冗談も言えるし、ノリも意外と良い(?)ことが4巻読んでるとわかる(魏嬰限定なのかな...限定なんだろうな)
 たぶん、天才児魏嬰が心底満足いく、好奇心を満たすクレバーな会話を交わせる数少ない相手なのではないかな、藍忘機は。
 江澄とはその逆でIQ3みたいな子供の口喧嘩しててほしいし、それはそれで魏嬰は楽しそう。あぁ尊い
 魏嬰を真ん中に置いて、その両極端に立っているのが藍湛と江澄だけども仙門百家を率いる立場としてこの二人がなんやかんや協力してる話とかをピクシブで読むとハチャメチャに萌えるよな。

 

p148 「お前は彼に来てほしかったんだろう?」

 春風みたいな藍曦臣兄貴、ほんと好きです。推しです。江澄と同じくらい好き。藍忘機にこのお兄さんがいてくれて本当に良かった。でも曦臣は作中一(?)と言ってもいいほど苦労してて不憫ですよね。なにが不憫って、本人は完璧な人格者で常に正しく周りを導く存在であるのに、本人に何一つ落ち度がないところでどんどん彼を取り巻く歯車が狂っていくところですよね。信頼していた義兄弟にも裏切られ……。良い人が損する世の中の理不尽さのシワ寄せがすべてこの人に降りかかってる気がする。それすら受け入れる正義の人なんですけどね、曦臣兄。すきだ。

 

p151 彩衣鎮にて。「藍湛、こっち見て!」

 この台詞。みんなそうだと思うけど、大好きです。忘羨のすべてがこの一言に濃縮されてる気がする。

 

前後するけどちょっと面白かった魏嬰の発言。
「姑蘇の人って、皆ずいぶんおっとりした声で話すんだな。今のどこが喧嘩なんだよ?雲夢の人たちの喧嘩見たら、絶対びっくりするぞ」

 小さい頃のチビ藍湛がおっとり話してる姿妄想するとめちゃくちゃかわいい!!!
 魏嬰のこの発言はもう完全に東京に来た大阪人が驚いてるそれと同じです。オモロ。番外編の「家宴」もそうだけど、姑蘇や藍家でカルチャーショック受けてる魏嬰が本当にかわいいです。ちょっとホームシックっぽくなってない......?? 葬式よりも重苦しい宴会にドン引きしてる魏嬰最高に面白いしその空気のなかでイチャつく忘羨強すぎる……。(番外編、平和ですね。天国)

 

p161 水鬼駆除の任務中に、お姉さんたちに絡む魏無羨。

こいつ(藍忘機)はいい男?って聞いて

「もっといい男やわ!」

へぇ~~~~もっといい男なんだって~~へ~~~~。

魏嬰、ふつうに女の子が好きで女の子に興味があるのに藍湛の隣では無意識に自分が女の子視点になっちゃてるのかわいいですよね。ちょっと先の話だけど3巻で、林檎ちゃんに乗せて~て甘えて乗せてもらって自分の幼い頃の記憶のなかの両親の姿に重ね合わせる場面。あれも自然と嫁視点になってるところ萌えます。

 

p171 「俺と友達になったらいいこといっぱいあるぞ(だから藍湛、俺と友達になってよ!)って言う魏嬰、かわいいけどちょっと切ないですね。

 魏嬰と一緒にいたら周りの子はたしかにメリットがたくさんある。彼は賢くて才能があって口が回って頭も回って、世渡りが上手いし最終的にどんな局面でも責任を取ってくれるし、そして何より自由を謳歌する彼の生きざまは刺激的で新しい世界を見せてくれる。美味しい食べ物も分けてくれるし、危険冒してまで調達してきた酒をみんなで飲もうぜ~!て振舞ってくれるめちゃんこイイ奴。ガキ大将魏嬰。だけど、メリットがあるからみんなが自分の側にいるっていう考え方が可哀想だし、なにか他人にしてあげなきゃみたいな心持ちが見ていてしんどいし、そういう思考が染みついたこれまでの彼の人生が垣間見えます。魏嬰の自己犠牲に繋がっているというか。

 藍忘機は彼一人で完璧かつ完結した世界を生きているので、魏嬰から与えられる恩恵は必要としてない。だけど別の意味で、魏嬰と本当は一緒にいたい。好きだから。……いや、愛だな。真っ白な純粋すぎる愛だな、と思う。

 

『みんな口では俺の事嫌いっていうけど心の中では俺のことが好き』
これもなんか危なっかしい発言だな~。

 

p197 現在軸に戻ってきたときの安心感半端なくないですか?過去の回想とか、過去エピソードとか共情シーンとか地獄すぎるので現在軸で忘羨が常に一緒に行動しててくれるとほんと心が救われる。

 あと含光君の財布勝手に使う魏無羨良すぎる。わたしはこういうカプに弱い。攻めのお金好き勝手使う受けと、なんも言わない攻めがすきです。ほんと性癖です(どんな性癖だよって感じですが)番外編で、夜狩のあとに門弟たちにご飯おごってあげたからお金なくなっちゃった!って言った魏嬰に対し、玉令持ってけ言うてる含光君がげろ甘すぎて悶える。

 

そしてそして、p236からの数ページは1巻の中でもかなり好きな場面。
約束の場所までやってきた魏無羨の姿を見るなり跪く含光君。

『……ほんの数時辰離れただけなのに』
 片時も離れたくない、二度と離したくない、っている藍湛の痛いほど強い気持ちですね。

『魏嬰』

いつ身バレするのかな(とっくに気づいてるけど...)って思ってたらここでしたね。思ってたより早かった。以後、魏無羨が魏無羨として立ち振る舞う。

 ちょっと名前についてなんですけど、魔道読み始めたとき、中華ファンタジーに馴染みがなさ過ぎて、登場人物の名前に混乱しました。あと家系図ややこし~!💦って思ってた。色んな呼び方があるのがややこしい原因の一つですけど、「藍湛」とか「藍忘機」「光含君」「藍二公子」etc... 魏嬰がその時の雰囲気とか状況とか気持ちによって呼び方切り替えてるの萌ポイントです。藍湛は魏嬰に対して「貴方」とか「君」とか呼ぶのズルい。萌……。

 

p251 地味に好きなのが、魏嬰のいい加減に作った竹笛を一心に彫ってる藍湛。なんでもできるじゃん、含光君。なにも言わずゴリゴリかつ繊細に彫ってる藍湛を想像すると可愛くて笑ってしまう。

 

p255 (死体の)下衣を脱がせる魏嬰、それを止めて自分でやると言い出す藍湛。眉を痙攣させて、かなり我慢しつつ(潔癖症な藍公子)、それでも「私がやる、君は動くな」て言うこの男心?葛藤?めちゃ萌え。

 

p261 「お前は俺がいないと本当にダメダメだな」
 優しく穏やかな目で「うん」って返す藍忘機。
 ァァァァァァァァァァァァア、尊い。ホントだめなんだよ、魏嬰がいないと。
 たぶん100億回くらい言われてることだろうとは思うけど、含光君の返事が「うん」なのほんとかわいいっすよね。「あぁ」とかじゃないんだ。かーわーいー。

 

p269 酒場にて聴き込み調査。
「おいらがあの方の奥方の肩にでも腕を回したのかと思っちゃいますよ……」
 モブ、まじでいいこと言うなぁ。夫ヅラ藍忘機最高。
 でもでも魏嬰も魏嬰ですよね、『俺の姓は藍だ』
 またふざけてこんなこと言ってさ。モブの前言を肯定してるじゃん。
 藍姓名乗る魏嬰。
 それを聞いている含光君。

「わかりました!今日から、おいらは藍姓を名乗ります!」
 わかりました!じゃねーよ。このモブほんとすこ。ベストオブモブ賞あげたい。

 

p284 謎の墓荒しvs忘羨

 戦闘シーンは藍忘機と魏無羨の息がぴったり合ってますね。なにも言わなくても相手の意図を理解し合う忘羨。藍忘機がいついかなる時も圧倒的な強さ見せてくれるので安心感ありますしテンション上がる。

「さっき戦ってみて、あいつはお前がよく知っている誰かだと思うか」

言外に、お前の兄貴か叔父だったか?って探りを入れる魏嬰。

「違う」の一言だけで、信じる魏嬰。状況を踏まえるにまず最初に一番疑ったのが曦臣と啓仁だったのに、藍忘機の一言だけで容疑者から曦臣と啓仁を除外する名探偵魏嬰。含光君の人間性への理解と信頼が伺える。

 

p290 来ましたね、酔っ払ランジャン。

 藍湛が酒飲むとやっと恋愛パート来た~!って感じでハッピーな予感しかしません。直前までホラーだったり推理だったり地獄の鬱展開だったりしても、酒が出てくると急にBL感満載の展開になるこの切り替えが最高です。
 藍湛が寝てからこっそり温寧を呼び出す魏嬰ですけど、p291下段の、昔温寧は藍氏の人間を手にかけたことがあって、だから藍湛の前で温寧を呼び出せなかった。俺は面の皮厚いけど、その図々しさはこういう時には出すべきじゃないだろう、って部分。
 ここ、魏嬰の人間性が滲み出てると思います。他人の感情にめちゃくちゃ敏感で、とくに他人のネガティブ方面の感情はすぐに察してしまう魏嬰。(自分に向けられる嫉妬とか嫌悪感に対しても敏感)空気読んだり読まなかったりが絶妙な匙加減で、そういうことに無意識かもしれないけどかなり神経使ってそう。全て他人を傷つけないための魏嬰なりの優しさなんですよね。

 突然温寧をひっぱ叩く藍湛とか、彼のために吹いては駄目だとか、私のだとか欲しいとか、また下劣な悪戯する魏嬰とか……挙げかけたらキリがないですけど、ひたすらイチャイチャでしたね・・・。

 

あと、何気に好きなのがp313前後の、ちびっこ達のごっこ遊びを見て楽しんでる魏嬰かな。藍忘機役の綺麗な子を見て心が凪くのを感じる魏嬰。

「本当に不思議だよな。あんなに不愛想な奴なのに、なんでいつも俺をこんなにも楽しくさせられるんだろう?」

 完全に恋しちゃってるな。

 

p318 含光君の金で買った紅白粉を女の子たちにあげちゃう魏嬰。キャッキャしてる様子に耐えられなくて足元の小石を蹴る含光君。こんな萌えシチュエーション書いてくれてほんとありがとうです。

 

p325 義城で年少組と遭遇。含光君がいるって知った時に目をキラキラさせて喜ぶ思追かわいすぎる。藍家の第二公子、怖いけど門弟に慕われてるんだなぁってわかるからうれしい。

 

p348 お料理する魏先輩と助手の思追。

 ずっと昔も似たようなことやってたんだろうなぁ(お互いその事実に気づいてない) あぁ泣いちゃう。3歳くらいのときから魏無羨の猟奇的な辛さの料理食べてた思追が「恐ろしい味なのになぜか懐かしい」って言ってるのはまさにおふくろの味そのものだったんだね。

 

p357 「俺から指導を受ける機会なんて滅多にないんだから、無駄にするなよ」

 少年組率いて先輩面してる魏嬰かわいい。先輩ヅラというか、本当に伝説の大先輩よな。教えるの上手いしカリスマだしかっこいいし最高。
 4巻の番外編読んでるときも思ったのですが、藍家の門弟の夜狩に同行して実地で指導する魏無羨に、藍家への果てのない愛を感じる。前世で藍氏の人間を大量に殺してる過去があるからこそ......。

 かなり無茶苦茶な指導してそうだけど、たまに夷陵老祖様の顔がのぞくとぞわぞわしちゃいますね。なのに静室に帰ったらキュートなうさぎちゃんになるわけでしょ?アァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!🐰

 それと思追&景儀コンビに金凌も加わるとほんっといいすよね。わちゃわちゃやってて欲しい。「鉄鉤」の話で、「今月は思追と景儀を誘って一緒に夜狩をすることになっていた」て書いてたけど、金凌かわいすぎんか。仲良しかよ。なにこの可愛い人たち。そこに魏先輩も加わるんでしょ?だめだよ、かわいすぎる一行になってしまう。かーわーいーーーーーー。

 

p362 魏無羨が義城で点睛召将術を使うあたり、ラジオドラマでここだけちょろっと聞いたんですけどかっこいいっすね。ほんと魏無羨はズルいキャラクターですね。好きにならんわけがないよな。チートすぎる。お茶目でキュートなのに、根っこがとてもクールな感じもまた良きです。藍湛の美貌を褒め讃える地の分と同じくらいの頻度で、『魏無羨の面の皮が厚い』って何度も出てくるけど、図太いような、でも物凄く他人を推し量ってる繊細なところとか、混ぜこぜに内在していて状況とか相手によって使い分けてる魏無羨ほんと賢いよね。で、察することはできるのにいざ行動すると結局相手を怒らせてしまったり最悪の状況作り上げてしまったり、上手くいかないのがまた不器用ですよね。器用なはずなのに不器用。推せる。

 結局、魏無羨が生きてる間も死んだあとも、みんな魏無羨に翻弄され続けてるね。

 話がまた逸れるけど、魏嬰が自分のことごくたまーに「魏嬰」って呼ぶのかわいくてあざとくて転げ回りたくなります。4巻番外編で「魏嬰の人生も捨てたもんじゃないなと思ってたのにィ」みたいな感じでブツブツ言ってるの最高にかわいかったです。

 

p379 1巻のラストは完全にホラーでしたね。
 「う、し、ろ、に、い、る、ひ、と」

 初読時、続きが気になりすぎて2巻を速攻でポチりました。

 このあと藍湛が助けに来て片手で剣、片手で琴弾いて戦いつつ、琴の音で魏無羨に返事したりなどなど。さらっと含光君を置いて門弟たちと逃げるシーンも信頼が垣間見れて好きです。

 

 ざっと1巻はこんな感じかなぁん。萌えポイントたくさんあった気がするけど、一旦感想はここで切りたいと思います。早く2巻の感想も書きたい~ッ

 文字数にして1万字以上好き勝手語っておいてなんですけど、まだ原作の日本語訳しか履修できていないので、この感想読んでいて解釈違いの方いらっしゃったらごめんなさい。読み落としている部分もあると思います。自分も今後いま言ってることと解釈違い起こす可能性ありです。
 忘羨をさらに理解できるよう精進します・・・・・・。

 

◎恋愛以外の面だと、魔道祖師のテーマはあれかな、
『復讐ってのは延々続くだけで何も生まれないしむしろ大事な物を失い続ける』ってことと、『盛者は時とともに滅び移ろいゆくけども、普遍的に愚かなのは大衆でありそれこそが悲劇を生む』って皮肉めいたものですかね。あと、『事の真相は誰も知らない』ってこと。

 

🐰🐰

 

 昨年2021年は魔道界隈、アニメ上陸ドラマも上陸、原作日本語訳発売にラジオドラマ等々盛り上がってたみたいなので惜しい事したなぁ~って正直後悔しておりますが、ちょっと乗り遅れ気味でも今からとことんハマってみようと思う。とりあえず、陳情令観たい(これまた沼な予感がしている) あとラジオドラマ聴かなきゃ。アニメは未履修だけど、OPの曲が好きすぎてエンドレスで聴いてる。歌詞はもちろん、イントロが魔道の雰囲気に合っていていいですね。なんか少し懐かしい感じがする。

 

 そう言えば、23日発売のドラマCD、特典に迷った挙句やはり風呂桶忘羨のファインマット付いてくるやつを駆け込み予約しました。こういうの買うの初めてなので届くの待ち遠しいです。わくわく☺

 

魔道祖師に出会えてよかった・・・!

 

ここまで読んでくださった方もしいたらありがとうございます。

それでは、次また2巻の感想で。

 

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