忘羨の話がしたい

魔道祖師にハマりました

魔道祖師2巻 感想

『心が、恋しい人を呼ぶ。』

 

やーーーーーーいいすよねぇ...ホント。

魔道祖師の帯の短文がはちゃめちゃに好きです。4巻とかとくにすきです。

2巻は表紙の配色というか色味が素敵。内容わりとヘビーな巻ですが表紙はTHE!ブロマンス・・・!!!♥

 

で、魔道祖師2巻の感想です。
1巻の感想読んでくださった方がもしいらっしゃったらありがとうございます。
リアルでオタク話する機会が一切ない&ツイッターのTLでも魔道あんま流行ってない(⁉)(何故⁉)……のですみません、ブログくらいしかこの熱いパッションぶつけられないのでだらだら萌え語りさせていただきたい所存です・・・。(→これ書いた数日後ついに忘羨専用垢作りました。)

 萌え語りってどうしてこんなに楽しいんでしょう。わたしが楽しいだけのブログ乙...て感じですけど、いやいやブログって本来そういうもんなのでは?(開き直り)

 

🐰🐰

 

正直、1巻はふ〜んってテンションでさらっと読んで、2巻に入ったあたりから魔道祖師沼に急加速して転がり落ち猛スピードで読み進めたので、正直なところ初読時は細かい部分よく把握していませんでした(馬鹿)
とにかく2~3巻は辛い地獄に耐え切れずそこから抜け出したくて、仕事の合間も読んで読んで読みまくってた1月初旬です。仕事初めの忙しい時期になにやってだって感じですが。この一ヶ月魔道がアツかった!!!

 

以下、2巻読み返しながら、付箋貼ったところ中心に感想書き殴ります。

 

p11 「先輩は、本当に含光君と似ていますね」

 魏無羨か含光君のどちらかがいてくれれば、何も心配しなくていいと思える、という思追。その理由は......言うまでもないですよね〜ほんと泣いちゃう。思追はいい子だな。

 最近アニメの方を少しずつ履修し始めているのですが、思追が思ったより青年で驚きました。もっとショタだと思ってた。美青年ですね。あと景儀のビジュアルが好み。p20で藍忘機が戦ってる姿見ながら"うちの含光君自慢"する景儀とかはちゃめちゃ可愛い。みんな藍湛だいすきじゃん。

 

 

p22 戦闘力チートな含光君

 猛烈な戦闘中に、「ここは任せた!」って言われて「ベン!」って琴の音で返事する藍湛、意外とお茶目な人!?って思った。なんか余裕そうだし。
「あいつが捜しに来るのを待つか、俺があいつを捜しにいけばいいんだ。」
 現在軸の二人はほんっっっとにこういう揺るぎない信頼と絶対離れない!一緒にいる!っている安心感がある。あと思追たちに対して「お前らの含光君」って言い方を魏無羨は何度もしているけど、その言い方がなんかすき。「お前らの」から「俺の」に変わるのはいつかな〜って思いながら読んでいました。

 

p26 思追が問霊して頑張る場面💪

 含光君がいない(まだ戦ってる)代わりに思追ちゃんが頑張るんですよね~。が、しかし、少し力及ばず......みたいな。「まだ問霊しますか?」って尋ねた思追に対して、「その必要はない。俺たちが彼女が望んでる質問ができるかわからないし、それに彼女の答えもおそらくかなり複雑で理解が難しいものだと思う」って言う魏先輩、優しさと頭の良さが出てる。優しいというか、物言いが本当にスマートというか。思追は真面目で聡い子なので、魏先輩が「お前の手には余る」って言い方をしないでくれたのだと理解している。いい先輩後輩関係ですよね~。というか親子......。自分の力不足痛感してるときに、こういう言い回ししてくれる上司いたら最高に惚れる。

 

28ページ以降の共情エピソードはもう正直なにも言うことないですハイ。。。魔道祖師を読み始めて最初にメンタルやられたのがここです。つっら……。共情、けっこうボリュームある&内容重すぎるので、共情が終わったときに、で、あれ?いま魏無羨たちなにしたんだっけ??って5W1Hがわかんなくなりましたね(魔道祖師、現在軸に挟み込まれる過去の回顧シーンが長いのでけっこつ迷子になる。個人的にあるあるです。)

 アニメや陳情令を少しだけ見始めて驚いたのですが、過去と現在を交互にするのではなく過去は過去で一気に!って感じの流れなんですね。個人的に、現在軸でなんとか呼吸できてるので一気に地獄の過去編されるとなかなかキツい。

 

 

p98 長い長い共情中、なんと藍忘機と薛洋はずっと外で白熱の攻防を繰り広げていたらしいです。体力おばけじゃん。二人ともおつかれ......。

 藍忘機の作中での強さの位置づけがよくわかってなかったのですが、薛洋との戦いっぷりをみるに、彼は別格でかーなり強いことがわかりますね。2巻後半の、玄武🐢との戦いでもそうですけど、足を最初から負傷してるとか、濃霧で視界が悪いとか、門弟たち守りつつ戦わないといけない、とかとか。藍忘機にはなにかしらハンディを何重にも負わせておかないと戦闘シーンが成立しないの、ちょっと面白いです。いやー、強い攻め最高。しかも片腕兄さんの右腕までゲットして魏無羨のもとに戻ってきますしね。できる攻めだな~。

 

p112~113 ここは絶対言いたいんですけど、義城の後、宿で食事することになったときに、2階についてくる少年組を含みのある目で見る(睨む)含光君が最高すぎやしませんか?すぐに意図を汲んで「上座と下座は分けましょう」って提案する思追ちゃんほんとイイ子です。

 この直後の魏無羨と含光君のやり取りもいいんですよね。含光君、一つ助言を聞いてくれ」といつになく魏無羨が改まった態度で、義城の後始末を藍家が一手に引き受けるようなことはするなよと助言しますよね。ここが好きなんです。魏無羨の含光君(というか姑蘇藍家)への理解と、また彼の世の中を視る目のクールさがよい。含光君の性格上、姑蘇藍家の性質上、いくら厄介でもいくら管轄外でも、割に合わなくても「やりかねない」。それを理解し、純粋に心配している魏無羨。藍家のために、藍家だけで引き受けるべきでないと主張する。いや、良妻なり・・・

 超クールでシビアで合理的思考をするんですよね、魏無羨。少年組がそれぞれどこの世家の者か確認して分担させろ、きっちり協力してもらえ、藍家がすべて引き受けたところで世の中は狡猾な奴らばかりなんだから藍家の雅正な精神の境地なんか一ミリも理解しないどころか、今後も利用されて責任押し付けられるぞ。世の中そんなもんだぞ。と、真面目な顔で説く。含光君のことめっちゃ思ってる魏無羨にニコニコしちゃうな。甘ったるい空気ではなく、なんか、こう、男同士仙門の仲間として”友”としての魏無羨と藍忘機って感じで、キリっとした空気感が良きです。(甘々のベッタベタの無論すきです)

 

 このペースで感想書いてたらいつまで経っても最後までいけないですね。数ページ進むごとにどこかしら語りたい萌ポイントがあるので感想全然進まんです。感想書くのそれなりに疲れる作業なんだけどそれでも喋りたい......。読後の感動とか満足感みたいなふわっとした感覚はどうしても時間とともに消えゆくので、せめて言葉にして残したい.......ので、お付き合い頂けると大変嬉しい(読んでる人いるのか?って感じですが)

 

 p123は思追の別称「藍願(ランユエン)」って名前が出てきたので。

 これきっと含光君が名づけたんですよねたぶん。語感に阿苑だったときの名残もあるし、「願」て字もなんか泣けるし「思追」という名前も綺麗で美しい。藍湛、お前って奴はネーミングセンスも完璧なんだな、さすが藍湛だなって心の中の魏嬰が言ってる。

 

 

本編戻り......

宿での食事中、夷陵老祖のことを巡って言い争いする金凌と思追。この時、思追は無意識だけどきっと魏嬰への「情」みたいなのもきっとあったんだろうな、と思う。「夷陵老祖を弁護するつもりはない」とは言ってるけど。藍湛に似て正義感強そうだからたしかにそうなんだろうけど。記憶の奥底に、魏嬰の姿に対する情や慕う気持ちがあったと、勝手に思ってるしそうであってほしい。

≪一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで≫
↑急に千と千尋のハクの台詞出してきて申し訳ないんですけど、この言葉が胸中リフレインします。この一節、思追に当て嵌めるとめっちゃ切なくてめっちゃ温かいですよね。(話が逸れまくりますが、千と千尋のハクからはただならぬ「姑蘇藍家の人」感がします。雲深不知処にいそう、ハク)

 

 宿での酔っ払ランジャンの珍行動はもう感想としては触れませんけど、そんな藍湛に自分からキスしちゃう魏無羨はこの時点で相当恋しちゃってるんですかね。
 散々に藍湛で遊んだあと、「あまりにもあいつを尊重していない行動だった……」って後悔と自己嫌悪に沈む魏嬰。行動はぶっとんでるくせに思考は至極真っ当だから可笑しい。明朗快活に見えて、自分のことになると葛藤や矛盾の多い人なんだろうな。

 

p150 藍家の抹額の意味を知った魏無羨。

 ここの回想(清談会での弓比べで魏無羨が藍忘機の抹額取っちゃうやつ)でp154、藍家のみんなが寄ってきて慰められてる藍忘機と、一人その意味わかってなくて「??」ってなってる魏無羨と、冷たい目してる江澄。この場面の微妙~な空気感ツボ。とくに、藍忘機の肩に手回してフォローする曦臣兄とか厳しい顔で魏無羨のこと見る藍家の門弟たちが最高です。この絶妙な距離感と気まずさよ・・・。藍家の人たちが駆け寄って藍湛を励ましてるの可愛い。藍湛って愛想がないけど年上にも年下にも身内にかなり慕われてますよね。年少の頃から慕われたんだなんだな〜かわいーー。なんだかんだ、今も昔も姑蘇藍家の面々が含光君のこと大好きなのがわかってほっとする。

 

p167 金光瑤がどのような人物かってことが書かれているわけですけど、アニメで誰が演じているかをつい最近知って吹きました。笑いました。え、もうそれ、究極のネタバレじゃん???大丈夫?その声はもう、黒幕ですっていってるようなもんですよね(笑)

 

p171 仲睦まじい金光瑤と秦愫の様子を見て「この二人の仲の良さは本物のようだ」(いい夫婦だな~)と実感している魏無羨さん。こういったこと(夫婦、男女に関すること)に対する魏無羨の”疎さ””みたいなものが出てて非常に良いですよね。いやだって、いくら周りの目を欺こうとも、魏無羨みたいな鋭い奴だけはすぐに本質見抜きそうじゃないですか。持ち前の嗅覚で違和感持ったり。それがコロッと(いい夫婦だな~優しさと愛に満ちてるな〜~☺️)って騙されちゃってるから。

 

p177前後の、金凌と魏無羨の会話もまた良きです。

 喧嘩で負けたくないならお前も助っと呼べばいいじゃんって言おうとして、そういえばこいつ(金凌)はいつも一人ぼっちでいるよな、もしかして友達いないんじゃ・・・?という考えに至り口を噤む魏無羨。こういうときは人の心に土足で踏み込んだりしない優しい魏無羨が好きです。人の心を傷つけることになるときは、いつもの魏無羨の破天荒ぶりは鳴りを潜めるし、自分の振る舞いをいつも絶妙に使い分けてる。その匙加減が天才だから人たらしなんだろうな。

 

『いいか、この先お前が大人になったら、殴りたいと思う奴はもっと増えるけど、それでもなんとかしてそいつらと上手く付き合わなきゃいけなくなる。(中略)・・・後先考えない大喧嘩の一つや二つでもやっておかなきゃ、お前の人生は不完全になるぞ』

 ぎ、ぎむせん先輩~~~。いいこと言うな・・・。

  と思ったその直後の魏無羨の断袖トークがノリノリすぎる。

 金光瑤から含光君に乗り換える、そもそも金光瑤は俺の好みではなく、俺は自分の心をよく分かってなかった(やけに説得力あるんすよね...)。含光君に出会って本当の恋を知った、含光君以外誰もいらない........と断袖語りに年頃の金凌くんドン引き・・・。含光君にも聞こえてたらしいから始末におえない。

 

p181 「江澄はそもそも子供を教育できるような奴じゃないし」

 立派に育ってますけどね、金凌。それはそれとして、
 藍湛のもとで思追が育って、江澄のもとで金凌が育ったのは、もう納得しかない。この親にしてこの子アリ......て言葉を実地でいく人たち。江澄が四苦八苦しながら幼い金凌を育ててるのはわりと容易に想像つくんですけど、藍湛が小さい子の世話焼いてる姿があまりイメージ湧かないのでそこもっと詳しく知りたい...。淡々と琴の指導とか字とか教えて、真面目な思追は必死に学んでたのかな。和むなぁ。

 

 

 p207 聶明玦が藍忘機のことを称賛すると嬉しくなっちゃう魏無羨

 (赤鋒尊、見る目あるじゃないか)
藍湛のこと褒められて嬉しいとか、完全に恋。

 

p208に魏無羨と藍忘機がギスギスしてた頃の様子がちょろっと書かれてるけど、「人生調子いいときに周りに群がってくる人たちじゃなくて、どん底の時にそばに居てくれる人を信じなさい、大事にしなさい」って言葉が忘羨まじのまじでそれな!!つて感じです。魏無羨の場合、調子いいとき、というよりも邪道に手を染めるしか選択がなくて、それゆえに力を手にしたことが切ないんですけどね...。

 

p211 聶明玦・曦臣・孟瑤が仲良く談笑してる様子をみて、自分も加わりたくてうずうずしてる魏無羨がかわいい。

 沢蕪君は雑談好きなのに、どうして藍湛はあんなに口下手なんだろうって思いつつ彼の口下手を愛おしく思う(無自覚)魏無羨。この時期の魏嬰はどこで何してても藍湛のこと考えてる。

 この3人(聶明玦・曦臣・孟瑤)の歯車が狂っていく様は本当地獄ですよね......。人間関係のどうにもならなさが滲み出ている。個人的に沢蕪君が大好きなので、沢蕪君が純真であればあるほど悲惨なことになってて辛い。

 

p234 (藍湛!会いたかったよ!)

 聶明玦の視点から藍家双璧を視る魏無羨、というこの上ない萌えシチュエーション。

 他人の視点で魏無羨の主観入りで描写される藍家兄弟の神々しい美しさよ...。しかも聞こえないってわかってるのに藍湛に会えて嬉しくなって思いきり叫んじゃうのたまらん。萌......。

 あと他人の目線でかつての自分の姿と向き合うことになる魏無羨。若い頃のイキってる自分と向き合うって...これはかなり拷問ですわね。羞恥に耐えられない。過去の自分の言動思い返すだけで後悔と羞恥で死にそうになることがあるのに、実際に他人の目線から向かい合う。殴り飛ばしてぇ!!!って魏無羨が思うのもわかる。が、傲慢に世の中見下してる若かりし魏嬰も超萌えます。。。しかも、沢蕪君の隣にいる藍忘機のことチラッチラみて意識してる魏無羨!!!もうここは果てしない萌えです。いかにも偉そうな態度しつつも、藍忘機に声かける機会伺ってソワソワしてる魏無羨めっっっかわだし、せっかく声かけようとしたのに江澄が間に入って(タイミング最悪)、魏嬰も魏嬰で江澄とまた生意気なこと言って仲良ししちゃってるの!ほんと!駄目だなっっっ!!!!!ほんとだめ!!!
 藍忘機も曦臣兄に「魏無羨くん行っちゃうよー?話してきなよー?」て言われてる始末。もうこの時代の二人はすれ違いまくってて意思疎通下手すぎで、じれったすぎる。もどかしすぎる。お互いはちゃめちゃ意識してるのに、その他のしがらみや複雑な人間関係のせいでなかなか交わらない。そしてそのまま死んでしまう.........。魏嬰が二度目の生を得られてホントよかったな。そうじゃないと悲劇すぎる救いがなさすぎる。莫玄羽ありがとう...。

 

 

p268 身バレする魏無羨。

 ここの魏無羨かなり追い詰められてて貴重です。頭フル回転させるけど、反論が浮かばない。万事休す!!!!そんなとき前に立ち塞がって避塵で守ってくれる藍湛はそりゃ惚れちゃいますね。っは~~~最高。

 

p272 これまでのすべてのあれこれ、ぜんぶぜんぶここのシーンのための前座なんじゃないか(たぶんそう)って思うほど、藍忘機と魏無羨の逃亡は美しく切なく素晴らしいですね。しかもこの状況、魏無羨は覚えてないけど2回目っていうね。前世も、そして今世も、すべてを捨てても魏無羨を背負って戦う藍湛。
 あゝ、BLを読んでいる.......。圧倒邸なBLだ。散々BL要素薄い言われてますけど全然余裕でBLじゃんね。典型的な、古典的な、これぞブロマンス・・・。

 

 

p275から11章また過去編。

 

p293 藍湛にちょっかい出すなって口煩くいう江澄に対し、

「第一に、これは余計な事じゃない。第二に、こういうことは必ず誰かが首を突っ込まなきゃならないんだ」

 いい奴ですよね・・・(語彙力)
 仕事でもそうですけど、誰かが首を突っ込まなきゃいけないことって必ずあって、往々にしてそれは面倒で厄介で。みんな誰が首突っ込むのか遠巻きにみてる、期待しながら避けながら。そこを飛び越えてく魏無羨の人間性、典型的なヒーローですけど、やっぱいいな。いいものはいい。

 

p327「父上はもうじきいなくなる。兄上は失踪した」
 なんかこの「もうじきいなくなる」っていう言い方が切ないね。やけに大人びた言い方っていうか。もう死がすぐそこで、父がいなくなるという事実だけを捉えてる感じが。感情を置いてけぼりにした話し方や言葉選びは、彼のこれまでの生き方そのものだな。

 VS🐢は、魏無羨も藍忘機もボロボロですけど、物語的に藍忘機を窮地に立たせようとするならば、最初から片足負傷中、実家燃えた、父危篤に兄疾走…と相当なハンディ負わせてから尚且つ400年生きてる化け物と遭遇させなきゃいけない。この藍湛のチートっぷり。可哀想なくらい強いからこそ、身も心もボロボロになってるのが、まさに藍湛の生き様だな~~。

 あともっとショタ時代イメージしてたらアニメだとここの過去話けっこうふつうに青年だったからびっくりした。ショタ忘羨で脳内再生してた。

 傷の手当てしたあとの洞窟生活3日ほど、魏嬰はずっと藍湛の周り寄り付かず、藍湛が平静を取り戻したあと何事もなかったかのように戻ってくる。魏嬰なりの気遣いかもしれないけど、ちょっと不器用ですよね。ふだん器用に立ち回ってるくせに、ここぞというときに・・・。はあぁぁぁぁ。藍湛が見せた激しい感情の起伏は、何も見ず何も聞かなかったことにしてしまった。優しさといえば優しさだけどなぁ。うーん。彼らが、すれ違ったまま交われなかったのは、藍湛が突っぱねてただけが原因ではなく両者ともに未熟だったんだなぁと思わざるを得ない。

 

p342「だいたいさ、皆、口先では嫌いだって言いながら、心の中では俺のことが好きなもんなのに、なんでお前だけはいつもいい顔をしてくれないんだ?」

 そこまでわかってて、なんで君は藍湛のことだけわからないんだ?ってのが率直な感想。みんなの心の中を的確に分かってるのに藍湛のことだけはわかんないんだね。

 

p344は魔道祖師の作中屈指の名場面だなぁん。即興でラブソング作れる藍湛の才能のマルチっぷりに感嘆(👏) アニメでメロディ聴くと、こういう旋律だったんだなぁてよりじーんとする。

 

p349 玄武🐢を倒したこと、お互いの手柄にして別々の場所で話してる藍忘機と魏無羨、大変微笑ましい。すれ違ってばかりだけど、お互いへの尊重だけはいつも確かにある忘羨。対象的なのは江澄ですよね~。話を聞いて、嫉妬している。俺がその場にいたら手柄取れたのにって。大怪我してやっと戻ってきた魏無羨を目の前に嫉妬に燃えるってなかなかだと思う。彼の内面はかなり複雑で拗れ切っているけれどもそこが人間らしい。そういう江澄の濁った感情をすぐに察知する魏無羨。笑い飛ばしてあげようしてまた藍湛の話するけどかえって江澄をさらに怒らせる・・・江澄は藍忘機への責任転嫁、憎しみ倍増…みたいな負の連鎖。4巻読んでて思ったけど、江澄という人間は、魏嬰に対しては心の底から憎むことはできないので、その分魏嬰を掻っ攫ってく藍忘機に憎しみをぶつけてる気がする。
 人間関係がこじれに拗れて収拾つかなくなり崩壊していく様子はどうしても人の手の及ばない運命の流れみたいのを感じます。フィクションにもいても、リアル社会においても。どうにもならんことばかりだけど、忘羨には愛を貫いてほしいし、貫いたからこそ、4巻のくそ馬鹿ラブコメなんだろうなぁ。

 

で、2感のラストはついに来るとこまで来てしまったな・・・感。こっから地獄地獄地獄~~~~~なんですよね。辛いけど、3巻合間合間になんか萌える部分もたしかにあるので、また感想書きたいでっす。

 それと、2巻の魏無羨はわりと己の姿を鑑みて「恥ずかしい!」と感じてる個所がいくつかあったので、「恥知らず魏嬰」が二度目の人生で恥を覚えていくのが楽しい。

 

最後に、個人的に藍湛の好きなところなんですが、江澄がそうであるように、抱えきれないクソデカ感情が憎しみへと変容することは多々あるパターンかと思うのですが、それこそ人間の”サガ”というか。それとは対照的に、藍湛の魏無羨への人一倍でかいクソデカ感情は十何年もの間、決して憎しみにはならないんですよね。一ミリも。いくら掻き乱されても、いくら悲しみの底に沈んでも、いくら魏無羨に拒絶されても、魏無羨が覚えてなくても、ずっとずっと真っすぐな愛を注ぎ続ける。そこに見返りは求めてない。
 大切な人や物を喪ったとき、忘れようとする、考えないようにする、っていうのも一手だと思うけど、藍湛は忘れるどころか魏嬰を16年間探し続けるわけじゃないですか。それは自分の心の傷と向き合い続けることでもあるから。そんな藍湛の”強さ”が好きだし、人間離れした魅力を感じる。だからこそ彼が独占欲や嫉妬心出すとすっごい萌えるんですよね。魏無羨も藍湛の人間らしい部分に触れたくて仕方ないんだと思う、今も昔も。

 

忘羨は切なさはあっても仄暗さはあまりない(魏嬰と江澄の関係のほうがちょっとドロドロした感情の縺れはあるかな)

色々あって最終的にラブコメ馬鹿ップルに落ち着くのが嬉しいし面白いしホントありがとう魔道祖師。

 

p.s.陳情令とアニメを頑張って追いかけてるのですが、いかんせんドラマとかアニメ一話ずつ観ていくのが苦手な根気のないオタクでして、スローペースで履修してます。